スキッドパッチの数え方。両足で増えるとは限らない
同じギア比でも、タイヤの減り方はまるで違います。決めているのは歯数の比です。約分して、残った分母を見てください。
固定ギアで後輪をロックすると、タイヤの同じ場所が路面をこすります。 どこがこすれるかはギア比で決まっていて、比の分母の数だけ接地点が散らばります。 散らばる数が少ないほど、同じ場所ばかり削れて早く終わります。
数え方は「約分して、分母を見る」だけ
チェーンリングとコグの歯数を分数にして、約分します。残った分母がスキッドパッチの数です。
48×16なら、両方8で割れて3/1。分母は1で、接地点は1箇所。 タイヤの同じ一点だけが削れます。 いっぽう48×17は約分できないので分母は17。17箇所に散ります。 歯数が2枚違うだけで、タイヤの寿命がまったく変わります。
両足で2倍になる条件
左足を前に出したときと右足を前に出したときでは、クランクの位置が半回転ずれます。 そのぶん接地点もずれる——ように思えますが、ずれるのは分母が奇数のときだけです。
分母が偶数だと、半回転ぶんずらした位置がすでに使われている接地点と重なります。 つまり両足スキッドを覚えても接地点は1つも増えません。 48×16(分母1)は両足でも1箇所のまま、48×17(分母17)は両足で34箇所になります。
ギア比を選ぶときの見方
走りの重さは比の大きさで、タイヤの持ちは分母の大きさで決まります。 この2つは別々なので、ほぼ同じ重さのまま、タイヤの減り方だけを変えられます。 48×16と48×17は比としてはほとんど変わりませんが、接地点は1箇所と17箇所です。
歯数を入れて確かめるなら スキッドパッチ計算 があります。 両足スキッドの切り替えも付けてあるので、奇数と偶数で挙動が変わることがそのまま見えます。
出典
トルクの数値と、ブレーキに関わる判断は、このページではなくメーカーの指示と整備をする人の判断に従ってください。