ダボの無いピストに、飲み物を積む
トラックフレームに台座はありません。でも台座そのものは共通規格です。ひとつ生やしてしまえば、あとは差し替えるだけになります。
競技用の車体なので当然ですが、トラックフレームにはボトルケージを留めるネジ穴(ダボ)が付いていないものがほとんどです。 街で乗るとここが効いてきます。ただ、解き方は「ケージを探す」ではなく「台座を生やす」です。
台座は64mm・M5の共通規格です
ボトルケージを留める2本のボルトは、間隔64mm、ボルトはM5で共通化されています。 Wolf Tooth は自社の取付ベースについて 「64mm間隔のボトルケージ台座を持つフレームなら使える(要するに現行のフレームはすべて)」と書いています。
ここが効くのは、台座に載るものがボトルケージだけではないからです。 同じ2穴に、テイクアウトカップ用のホルダー、大型のカーゴケージ、工具やポンプのホルダーが載ります。 つまり台座を1つ作れば、あとは用途ごとに差し替えるだけになります。 規格そのものはボトルケージ台座 64mmにまとめました。
ダボが無い車体には、パイプに巻いて作ります
クランプ式のアダプタで、パイプの好きな場所に台座を作れます。 Zéfal の Gizmo は公式に「ボトルケージのダボが無い自転車のために」と書かれていて、 対応するのは直径15〜75mm。重量は50gです。 同社の Bottle Cage Mount はハンドル・ステム・シートポストに付けられると明記されています。
ピストで現実的に台座を作れる場所は、ダウンチューブ、シートチューブ、シートポスト、 そしてハンドル周りです。Gizmo とBottle Cage Mount は どちらも対応径を公表しているので、付けたい場所のパイプを測れば買う前に決まります。
載せてよい重さには上限があります
台座は「付く」だけでなく「持つ」必要があります。Wolf Tooth は自社の取付ベースについて1台座あたり1700g、締付トルク3〜4N·mと公表しています。
これはその製品の値であって、台座という規格の上限ではありません。クランプ式は締め付けているだけなので、上限は製品ごとに違います。 魔法瓶や1リットルのボトルを載せるつもりなら、 使うアダプタが耐荷重を公表しているかどうかから見てください。
ラック一体型という別の答えもあります
台座を生やすのではなく、カップホルダーがラックに最初から付いている製品もあります。 Pepcycles の Cafe Rack は天板300×210mm、約690g、耐荷重10kgのアルミ製フロントラックで、 コーヒーカップホルダーを備えています。
ただしこちらは取り付け条件が先に来ます。公式の対応は 「フォーククラウン穴+キャリアダボ装備車」で、トラックフォークにはどちらも無いことがあります。 買う前に見るのは値段ではなく、自分のフォークにその穴があるかどうかです。フレーム一覧でも、ブレーキ穴と同じ「先に決まってしまう項目」として扱っています。
確かめられないこと
テイクアウトカップを入れるリングには、共通規格がありません。内径は製品ごとにバラバラで、公表していないものも多く、 コンビニのS・M・Lやチェーン店のカップで入る入らないが変わります。台座の64mmと違って、ここは数字で先に決められません。
海外通販にはリング型のカップホルダーが多く出ていますが、 こちらでは内径を確認できていないので具体的な製品は挙げません。 買うなら、内径を明記しているものを選ぶか、届いてから普段使うカップで確かめることになります。
パーツの規格は規格一覧、 組み合わせの可否は互換チェックから確認できます。
出典
- Wolf Tooth — B-RAD Mounting Bases(64mm台座・耐荷重1700g・3〜4N·m)
- Wolf Tooth — Water Bottle Cage Bolts(M5×15mm・最大トルク4N·m)
- Zéfal — GIZMO(直径15〜75mm・ダボの無い自転車向け・50g)
- Zéfal — Bottle Cage Mount(ハンドル・ステム・シートポストに対応・80g)
- Pepcycles Cafe Rack(販売店の仕様表。300×210mm・約690g・耐荷重10kg)
トルクの数値と、ブレーキに関わる判断は、このページではなくメーカーの指示と整備をする人の判断に従ってください。